生産工程のご紹介

素材・工程・機材にこだわった
生産工程は、高い品質の裏付けです。

私達の貼り箱はどのような工程で作り、作られているのかをご紹介
いたします。

PROCESS 1 仕様書作成

お客様からご注文いただいた商品は当社のデータベースに登録され、設計図を元に仕様書が作成されます。仕様書には商品を製造するにあたって必要な情報が入力され、それぞれどのような材料をどのように加工を行うのか、ひとつひとつ細かく入力し生産に必要な情報を正確に伝達していきます。
この仕様書があることによって製造工程をタイムリーに管理を行うことでき、高品質・小ロット・短納期への対応を可能としています。

  • 丁取り表と仕様書、設計図と指示書ですが、二つに相違がないかをチェックすることによって部材・型の間違いが激減します。
  • 仕様書を作成してさまざまな情報をデータ化することにより、リピートの注文があった場合、同じクオリティーで同じ商品を製造することが容易になります。
  • データはデジタル化されており、以前作成した商品の情報などもすぐに検索ができ、お客様にスピーディーに情報をお伝えすることができます。

PROCESS 2 断裁

仕入れた材料を加工しやすい大きさに断裁する、貼箱製造のスタート地点でとても重要な工程です。
当社の断裁は、主に貼り紙(クロス)・生地芯(チップボール)・綿・布スポンジの4種に分かれており、
刃物の切れ味を保つためにそれぞれ専用の機械で断裁しています。
2013年には各台にパソコンを設置し、生産管理システムを導入したことにより同じ情報が共有でき、円滑な作業ができるようにしています。

  • 厚紙・薄紙・スポンジなど加工する材料によって機械を限定しており、精度の高い加工が可能です。
  • オペレーターの高い技術力で加工時の誤差を0.5mm以内に抑えることが出来ます。

PROCESS 3 トムソン・平盤工程

トムソンや平盤と呼ばれる機械を使って、セットした木型から製品の組み立て前の展開状態に材料を打ち抜く(プレス加工)工程です。私達は貼り箱に必要なパーツ全て、自社で打ち抜き加工をおこなっており、用途・目的によって様々な設備を用いて加工します。難しい形状や材料なども簡単に加工できるように、打ち抜き木型の製造メーカー様にご協力頂きながら、品質向上に取り組んでいます。

  • 0.1mm単位での微調整を含めた型のセッティングをスピーディーかつ正確に行うことで細かい部分までこだわった貼り箱をご提供することが出来ます。
  • 形状、素材に応じて型メーカー様と綿密な打ち合わせを行い、テスト型を使用して試験加工を行い、その結果をフィードバックすることで、より高品質な材料加工が可能となっています。
  • スピーディーかつ正確に材料を設置することが、生産スピードと品質向上につながります。

PROCESS 4 紙粉除去工程

型抜き工程で加工した材料の不要な部分を取り外す工程です。当社で製造する箱は全て紙製のため型抜きした部品の断面には「紙粉」と呼ばれる粉末状の切りくずが発生します。
この工程では専用の工具を使用して紙粉を擦り落とすことで高品質な貼り箱の加工を可能としています。

  • この工程では専用の工具を使用して紙粉を擦り落とすことで異物混入を未然に防ぐことができ、高品質な貼り箱の加工を可能としています。

ペーパー缶(平巻き紙缶)製函工程

トムソン加工で型抜きした材料を専用の機械で円柱状に成型する工程です。
一般的に丸箱は手作りで成型するのに比べ、機械で丸箱を成型することができるため、低コスト・短納期で円形の箱をご提供することができます。

  • 用途に合わせて最小55mmから最大200mmのさまざまなサイズの内径の丸箱を量産することができます。
    天板と底板を機械で接着加工することで、外側だけでなく内側の仕上がりもとてもきれいです。

タック加工(シール加工)

機械で製函が不可能な紙や布などの材料の裏面をシール状に加工する工程です。
貼り箱成体工程では量産が困難なサイズ、部品や丸箱や多角形箱などの四角形以外の特殊な形状や糊がつかない特殊な素材での加工することができる工程です。
この加工ができることで難しい形状や特殊な素材を使用した貼り箱を製作することが可能です。

  • 元々はラミネーターの機械だったものを改造した旭屋オリジナルの設備となっています。
  • さまざまな幅のシール原紙を使用することで、ムダなく加工を行っています。

箔押し

お客様よりいただいたデータをもとに、紙や布などにロゴマークや柄を入れる工程です。
自動箔押し機を含む計9台の箔押し機で、多品種・小ロットのご注文に対応できるようにしています。
箔押し加工は一般的にホットスタンプと呼ばれており、金属で作製した版に熱と圧力で様々な色の「箔」を押してロゴを写します。熱で箔を押すだけでなく、版で紙を凹ませる「空押し」や、凹と凸の版を使用してデザインを浮き上がらせる「エンボス加工」などの技法も行っております。
旭屋では他社には真似出来ないようなオペレーターの高い技術力で、許容の寸法合わせは0.5mm以内に抑え、版を傷めず長く使用できるよう細心の注意を払って作業しています。無地の紙に100種類ある箔でロゴや柄を入れる事で、高級感とオリジナリティを表現することができます。近年では商品が決定する前に箔押しを施したサンプルを作成し、お客様の要望にあった商品を提案できるよう努力しています。

  • 旭屋は特にオペレーターの技術が高く、寸法合わせ(許容は0.5mm以内)
  • 押し圧もただ着けば良いだけでなく、版を傷めず長く使用できるように細心の注意を払っています。
  • 同業他社では真似出来ない技術と精度があり、印刷物並みのクオリティを出すことが出来ます。

合紙機

合紙は、生地芯(チップボール)に貼り紙・布(クロス)を貼り合わせて色が付いた生地芯に加工する工程です。箱の内側もオリジナルの色にしたい等の御要望の際、この色が付いた生地芯を使用します。
接着材には「にかわ」を使用し、独自の調整で反りが少なく平滑性の高い貼り合わせを可能にしています。小ロットから対応できるため、お客様の様々な御要望にお応えしています。

  • 接着材には「にかわ」を使用し、独自の調整で反りが少なく平滑性の高い貼り合わせを可能にしています。
  • 様々な種類の紙を貼りあわせることができるため、よりフレキシブルな対応可能にしており、お客様の様々なご要望にお応えしています。

ハス切り

貼り箱の表面に使用する貼り紙の不要な部分を切り取る工程です。
通常貼り紙の加工は成型用の型を使用して加工するのが一般的ですが、当社は専用の機械で加工するため成型用の型を作るコストが不要となっており、初期費用の低コスト化だけでなくスピーディーな加工が可能です。

  • 刃物のこまめなメンテナンスを行っており、成型型を使用した材料と変わらない品質を維持しています。
  • 当社オリジナルの設備となっており、一般の機械では加工不可能なサイズまで対応できます。

貼り加工

貼り加工は、ハス切り・トムソン加工が終わった貼り紙(クロス)と生地を貼り合わせる工程です。
12台の機械設備があり、小ロットから大口の注文に対応しています。
旭屋の貼り加工は、他社ではできない最小41mm角、高さ11mmの小箱の製造も機械で量産できるので、低価格で製造することができます。貼り合わせる接着材には「にかわ」を使用し、環境に優しく、臭いの少ないものを使用しています。「にかわ」は、熟練のオペレーターにより独自のブレンドで調整され、様々な貼り紙に対応できるようにしています。これまで数千種類の紙を貼り合わせた実績があるため、紙本来の風合いを崩すことなく精度の高い安定供給を可能にしています。

仕上げ工程(組み立て作業工程)

仕上げ工程は、加工された材料を組み立てて一つの商品として仕上げる工程です。
サンプルや組み立て説明書を元に、内職スタッフに組み立て作業を依頼します。
作業者は、仕上げ工程に入る前に必ず衛生キャップを着用し、粘着ローラーで洋服に付いているほこり等を取り除いて商品にゴミや汚れがつかないよう細心の注意を払って仕上げていきます。
熟練された内職スタッフの高い技術力により、他社では量産できない形状の商品も仕上げることができます。完成した商品は、包装したものをダンボールに梱包しお客様へお届けされます。